ボート競技について

ボート競技とは

ボート競技の試合は、2000mのコースを約6分間で漕ぎ切るレースで行われます。日本ではマイナーなスポーツですが、海外ではとてもメジャーなスポーツで、オリンピックの種目にも選ばれています。日本では大学スポーツとして長い間親しまれ、多くの人が大学からボートを始めます。大学から始めてオリンピックに出場する人もいます。  ボートは足を固定してシートを前後に動かし、進行方向に背を向けながら漕ぎます。シンプルな動きをしているように見えますが、約6分間漕ぎ続けるためには強靭な体力が必要になります。それに加えてクルー全員の協調性もボートには欠かせない要素です。全員のタイミングがそろった瞬間、最も艇速が上がります。その瞬間は滅多に訪れることはありませんが、その感覚は数多くの練習を積み重ねた者だけが味わうことのできる特別な感覚です。

艇の種類

ボートは1本の長いオールを両手で扱うスウィープ種目と、短い2本のオールを片手ずつで扱うスカル種目があり、艇に乗る人数によっても種目が分かれています。また、舵を切る役割をするコックス(舵手)の有無でも種目が分かれています。 漕手の人数を表す数字の後に、スウィープであればXを、また、コックスがいる場合は+、いない場合は-をつけて表記します。

エイト8+
フォア 4+/4-
クォドルプル 4X
ペア 2-
ダブルスカル 2X
シングルスカル 1X

ポジション

エイトを例に各ポジションについて説明します。

舵手(Coxswain)

舵を切りながら艇をまっすぐ進めると同時に、レース展開を見ながら的確なコマンドを出す。クルーのリーダー的存在。

整調ペア(Stroke pair)

後ろのメンバーは前の2人の動きに合わせて漕ぐ。艇全体のリズムをつくる重要なポジション。経験豊富な漕手が置かれる。

ミドルフォア(Middle four)

真ん中の4人はエンジンの役割を果たす。前の人のリズムを後ろに伝え、パワーをスピードにつなげる。筋力や持久力に秀でた漕手が置かれる。

バウペア(Bow pair)

メンバー全員を見渡し、アドバイスをする。タイミングを合わせるのが難しく船の上下動も激しいため、技術力に長けた漕手が置かれる。

東京工業大学端艇部
タイトルとURLをコピーしました